REPBUDDYのつるかわです。
カメレオンの飼育は難しいとよく言われます、動くものしか食べない、温度が高すぎても低すぎてもダメ、目線より下に置くとストレスで弱る、そして何より
「水を飲まない」脱水に弱く、水が飲めないと舌が伸ばせず餌が食べられない、目が開けられず餌が食べられないと悪循環に陥ります。
今日はそんな癖のある、ありすぎるカメレオンたちにいかに水を飲ませるかをご紹介。
そもそも彼らは自然界で何を飲んでいるのか??
カメレオンたちは雨期や山岳地帯で活動します、日々の雨や朝露夜露など口を開けているだけで勝手に水が入ってくるような場所で生きています。なので彼らが水と認識するのは、「上から落ちてくるキラキラした滴」ということです。これをいかに再現するかが大事になります。
1.霧吹き
まず思いつくのは霧吹きでしょうか。霧吹きといっても市販のしゅっしゅと吹くあれはあまりオススメしておりません。なぜなら彼らに飲ませるくらいの水量をそれで吹こうものなら、毎日が腱鞘炎です←
オススメは加圧式のばしゅー!と水が出るタイプの霧吹きや、近頃新しく出た真空式の霧吹きです。一回の噴射でかなり長く吹けるので負担も少ないでしょう。コツは少し温めの水を吹くことです。冷たいとカメレオンが驚いてしまうように感じます。生体にかからないようにとよく言いますが、私はあまり気にしたことはありません。むしろ少し顔にかけてやって、目を洗ったり、口を開けるなら水を入れてやったりしています。この時、水を飲まない子には、ケージ内の枝や葉に水滴がたくさん残るようにしてやるとキラキラに反応することが多いです。ガラスケージなら壁面の水滴も効果的、蓋に水滴をびっしりつけてやるのも反応が良いです。
2.ドリッパー
水滴を垂らす道具で、簡単なものならカップに穴を開けたものでも構いません。商品として販売されているものは、水量の調節が簡単にできるようにコックがついていたりして便利です。垂らす水滴の速さですが、1秒に一滴を目安にするといいと思います。ドリッパーを使用する場合、下に水受けを置くとケージ内に水がたまらなくて便利ですし、中には水受けから水を飲むことを覚える子もいます。逆にケージ内を加湿したいときはそのまま水を落とすのもいいかもしれません。
エボシカメレオンがドリッパーの水を飲む様子
3.シャワー
荒療治の一つで、暖かい時期にしかできませんが、外やお風呂場でシャワーの水をぶっかけるというものあります。特に大型種に効果的で、高めの位置からシャワーの水をかけてやることで雨を再現します。注意するのは周りの気温、水温が暑すぎず寒すぎず、適温になるようにしてあげてください。
4.スポイドなどで給水
これは最終手段、スポイドやシリンジで水を無理やり飲ませるやり方です。自力で水を飲めない、飲む意欲が全くない子にだけ行います。ここまでやる子はほとんどの場合、餌も取れず痩せていることが多いので薬やビタミン剤、人工飼料を水に溶かしたものを混ぜることが多いです。スポイドはカメレオンの顎先では無く、奥歯?の方、唇を少しめくると歯が見えるのでそこに垂らしてやると流れ込んでいくと思います。かたくなに口を開かない子は、顎先に薄くて硬いものを差し込み無理やり開けることもありますが、傷つけてしまうことがあるので注意です。
ざっと簡単にはなりますが、私が普段行う給水はだいたいこのあたりになります。もちろん他にも給水方法がありますが、高額な商品が必要だったり、そのために1からケージを組む必要があったりするので割愛します。
皆様のお悩みの解決になれば幸いです。
あなたの相棒、REPBUDDYでした♪